3.カード入れを作る
1. ポケット上部のコバを先に磨きます。飾りネンを入れる場合は、ここでネジ捻で飾りネンをいれます。
ネン引きはゆっくり丁寧に力を入れず、数回なぞるくらいの気持ちで引くと良いでしょう。
2. 両面テープ等で一度仮止めします。 この工程はベースにポケットを付ける時の位置決めに必要です。
全てのポケットを仮止めで繋いだ状態
(裏からみたところ)
3. カード入れベースに全体のバランスを見ながら仮止めします。
4. 最上段ポケットのラインを薄くベースにケガキます。後の位置決めの際に必要です。
5. 仮止めをはずし、縫い穴をあけます。(下から2mm 〜 3mm程度の場所)
6. ベース・ポケット共に接着面を接着しやすいよう荒らします。(少し毛羽立つように)
位置決めは 4. でケガいたラインを利用します。
この時、ベース周囲の接着部分とポケット接着部分を5mm程度の巾で荒らしておきましょう。
7. ポケットを接着します。 4. でケガいたラインにピッタリ沿うように 白ボンドなどで接着します。
ボンド塗布はポケットを Tシャツに例えると 両袖部分と裾部分に塗布します。
接着が終われば、前もってあけた穴をガイドにベースにも穴をあけ、 縫いつけます。
8. 写真が飛びましたが、最上部ポケット両袖部分は裏面からベースに合わせ、飛び出した部分をカットしました。
2段目から 7. の手順を繰り返します。
使用する革の厚みによって、袖部分の残り方が変わってきますので、この様に袖部分が長くなっております。
接着時袖部分に段差が生じますので、しっかり押さえつけ、圧着してください。
9. 1段目〜4段目まで、[ 接着 → 穴明け → 縫う ] を繰り返す。
10. 最後のポケットを接着し、裏側からベースに合わせ余分な部分をカットします。
11. 財布内側ラインの縫い穴をあけ、縫います。
ポケット境目をまたぐように穴をあけるとステッチが綺麗になります。
この制作例は2.5ピッチの菱目打ちを使用しています。
縫い終わった状態です。
※ここでは、カード入れの外周は写真赤線部分のみ縫います。残りの3辺は「5.外装を作る」の工程で縫います。
ここでコバを磨いておきましょう。
特に財布内側ラインと外装のフラップが重なる場所は後からは磨きにくいのでここで処理しておきます。
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